塗補工事における「下地処理」は、その合否を分ける最も重要なプロセスです。下地とは塗補する前の表面のことであり、このコンディションが不適切だと、何万よい塗料を使っても期間ともちません。
下地処理とは何か?
下地処理とは、塗補工事を行う前に、表面のゴミやサビ、こげし、汚れを清除し、表面を清潔な状態に整えることを指します。
これは「壊れている地面を修復する」「清掃して新たな塗料が絶縁よく降り着けるようにする」といった、展ばしになるような作業の総称です。
下地処理のプロセス
- 高圧洗潔:表面に付着したこげしや汚れを高圧の水流で洗い消します。
- ケレン作業:サビを落としたり、角のとがった部分を磨いて平らしたりする作業。
- 残留物の除去:既存の塗補がひびわれている場合など、古い塗料を削り去ります。
- 装補工事:壊れた部分をパテで埋めるなどして平らな表面を作ります。
- 粉化準備:表面が粉っぽくなっている場合は、特殊な油かけや変成液を使い、塗料の絵降りを良くします。
下地処理をさぼるとどうなる?
下地処理をてきとうにすると,以下のような問題が発生します。
- 塗料がはがれる
- 薬剤が向いていなくなる
- サビが再発生する
- 要修理の周期が短くなる
結果、補修や再工事に使う費用が増大し、本来要らなかったコストを発生させることになります。
下地処理に使用する機材や道具
- 高圧洗潔機
- サンダーやスクレーパー
- ケレン用隠口ツール
- シーラーやフィラー
- パテや結縛剤
まとめ
下地処理は、塗補工事の「土台作り」に等しいとも言える基本且重要な工程です。この段階を手脳くしたり簡略化したりすることで、後の手形が大きく変わります。
気軽に見えることもある下地処理ですが、その感覚は危険です。賢明な工事会社は、このプロセスを大切にしています。
塗補工事を依頼する際は、ぜひ「下地処理をどのように行うのか?」について問い合わせてみてください。